車検で入庫となったH12年式トヨタエスティマ(MCR40)ですが、エンジンのチエックランプ警告(ウォーニングランプ)が点灯するとの事で同時修理となりました。
いつものように外部診断機を接続し故障コードを調べると、予想通りO2センサーの異常とのこと。
この車のエンジンはV型の6気筒のため、排気系が2系統ありO2センサーも各バンクに一つずつ各触媒に取り付けてあります。
診断結果によると、「バンク1、センサー1」かぁ・・・とため息。
この車のV6エンジンはエンジンルームの横置きに配置されています。
トヨタのV6エンジンではバンク1はエンジンをクランクプーリー側から見て左側、すなわちエンジンルームでは奥側!になります
余談ですがバンク1センサーは別名リアセンサーと呼ばれる場合もあります。
さらに余談ですが同じトヨタでもV8だとバンク1は逆になります。
ため息の理由は見ての通りエンジンルームの奥側など全く見えません(汗
一応下からのぞいて見ましたが、この車は4WDなのでデフが邪魔で下からは無理です。
とは言え気を取り直してイザ分解開始です!
まずはワイパーとカウルを取り外します。
エンジンカバーを取り外すのですが、なんとトヨタのエンブレムがネジ代わりになってます。
コストダウン?別に普通にネジ止めでええやん(笑)
そんな突っ込みはおいといて、ワイパーモーター、その下のスチール製カバー(名前は不明)を取り外しました。
ここまできて、ようやくインテークマニホールドが拝めます。ありがたや~(笑)
タイミングベルト交換や奥側のシリンダーのスパークプラグを交換する時も、この手順を踏みます。
ここまできましたが、エキマニはさらにその下の奥です。
インマニを外せば余裕で見えるようになるはずですが、出来たら外したくないと思うのが整備士のサガ。
取りあえずスロットルボディだけ外してみる。
と、インマニとの隙間から、チラリと見えるバンク1のO2センサー様!
写真では見えませんね(汗
手探りで専用工具とエクステンションとレンチをセット。
レンチが回せる可動域はわずか。
取り付けが硬ければこれでは緩みません。
神にすがる思いで力をかけると・・・
エイッ!
カキッ。お~!!!!緩んだー!
予想以上に軽く緩んでくれました。神様はいるんですね。感謝(笑)
こちらが取り外したO2センサーとO2センサー用のソケット。
こちらが新品のO2センサー。
メーカー純正だと価格は約3万!(材料にプラチナを使ってるから高い?)
そんなの高すぎる!と言う事で社外品を選択。これなら3割ぐらいは安いです。
ちなみに部品屋さんの話によると、このO2センサー同じトヨタ車のヴィッツと共通部品らしいです。
新品のO2センサーに交換し、エンジンのチェックランプが消えている事を確認、履歴もリセットし納車となりました。
最近の車でもO2センサーの故障は頻繁に見受けられます。
しかしその多くはチェックランプは点灯するが、エンジンの調子は全然悪くなく普通に走れる場合がほとんど。
今回もそうでしたが、やはり心情的にランプが点灯するのは気持ち悪いですよね。
じゃあO2センサーは何のために有るのかというと、「より排気ガスをクリーンにするため」です。
でも実はO2センサーがダメでも、排気ガステスターで計測すると普通に車検を通るだけの十分な基準以下の数値でした。
一昔前の車ならともかく、今時の日本車はO2センサーでチェックしなくても、コンピューターや他のセンサーの性能が高く、緻密な空燃比制御が出来るためO2はあくまで、排気ガスの品質検査員的な役割しかしていません。
そんなあまり役に立ってるかたってないかわからないものに、ウン万円もかけている(しかも貴重なレアアースを使用)のはどうなんでしょうね~。
まぁ、ダイオキシン問題と同じで環境最優先と見せかけた既得権益確保・・・では無いと思いたいものです。