11月 292011
スペアータイヤの所に水が溜まっているので見てほしいとの事で入庫したのは、トヨタのQNC10系パッソ。
お客様の言われるようにトランクルーム床下にあるスペアータイヤを見てみると濡れてるどころか、池になるほど水が溜まっていました。
原因を調べるため、スペアータイヤ、ジャッキなどを取り外し溜まった水を抜き取ります。
中を調べると、どうやらリアバンパー側のパネルが怪しそうです。
水漏れ箇所を特定するために、リアバンパーを取り外しリアパネルに直接水をかけてみます。
すると室内側に水が流れてくるのが確認できました。
水漏れ箇所を外側から見ると、ちょうどそこにはリアバンパーをハメ込み固定するための、プラスチック製のバンパーリテーナーがあります。
写真中央の白い長方形の物がそれですね。
トランク水溜りの原因はこの部品の取り付け部のパッキン劣化でシール不良となり、室内に雨水が進入してきたためでした。
この部品自体は安いものなんですが、これを交換するためにリアバンパーを外す手間とさらにリアバンパーを外すためにはナンバーを外す必要があり、封印再交付という手間までかかってしまいます。
最近の車のリアバンパーは組み立て効率を良くするため、極力ボルト止めを減らしハメ込みを多様してきているため、リテーナーの取り付けのシールがより一層重要になってきていますね。