今回紹介するのは、H14年式のトヨタマークⅡ(2)の110系、タイミングベルト交換です。
このマークⅡはマークⅡと名の残る車の最終型(以後はマークX)でエンジンは2000ccの1G型です。
昔トヨタのディーラーに勤めいていた私としては、車といえばマークⅡ、エンジンといえば1Gと言えるぐらい馴染みのあるエンジンです。
この1G型エンジンは昭和時代に誕生し、この型のマーク2に至る間の5代世代の間使われてきました。
今では珍しくなった、直列6気筒エンジン。
同じ2000ccでも4気筒に比べると加速感のパンチに欠けますが、シリンダー数が多いだけあり吹け揚がりがスムーズで行儀良く、マークⅡにはベストマッチでした。
また信頼度も高く、後にでた同じ直6エンジンのJZ系よりも丈夫なイメージがあります。
昭和の時代から比べ技術も進歩し、途中にはターボモデル、スーパーチャージャーモデル、ツインカムモデルなども出ました。
そしてこの最終型のマーク2にはVVT(可変バルブタイミング機構)が搭載されています。
ただ、時代は環境重視となり、昔の重いブロックではもはや環境対応とはいかず、このエンジンもトヨタの看板車名であったマークⅡという名と共に消えてゆきました。
1Gエンジンは今は無きトヨタのA型、S型などと並ぶ、隠れた名機といってもいいかと思います。
さて本題ですが1Gのエンジンのタイミングベルトはこれまで、数え切れないほどやってきましたが、このVVT付きの最終型は初めてでした。
パット見た感じはこれまでとは何も変わらないようで、タイミングベルトを取り外すところまでは同じです。
ちがう所といえば、ベルトに張りを加えるテンショナーが昔は固定式でしたが、このエンジンではオートテンショナーとなっています。
写真左側の部品が、ダンパーになっていてテンションプーリーをベルトに押し付けます。
今回の修理ではタイミングベルト、テンショナーを交換し整備終了となりました