車検で入庫したH16年式のダイハツムーヴ(L160系)。
左のリヤフェンダーのホイールアーチ部がサビによる腐食しているため修理する事になりました。
表面の錆を落してみると外側の鉄板はもうすでに腐って無い状態です。
内側の鉄板にも錆が進行しはじめています。
このままではホイールアーチが無くなってしまいます。
修理方法としては、錆びている部分全体をすべて切り落とし、無くなった部分の替わりに錆に強いステンレス板を溶接します。
ステンレス板の溶接が完成しました。
次にステンレスを接いだ部分に板金パテを盛り表面を磨き面を出します。
元のフェンダーの形が整形されました。
最後はこの部分を塗装するわけですが、普通ならボカシ処理を行なうためリヤフェンダーからリアドア後部あたりまで塗装範囲が広がります。
しかし今回はコストを抑えるため、多少色合いと塗装部が分かってもいいと言う事で、フェンダーアーチ部からリヤドアにあるプレスラインを利用し、その範囲内に色を収めました。
そうする事により、通常この手の修理をさせてもらうと、パールホワイト塗装だと4~5万程度は修理代がかかるところですが、それよりも3割は安くすみました。
下が修理後ですが、写真で見る限りではほとんど修理箇所はわかりません。
光の加減や見る角度によってはわかりますが、言われないと分からない程度です。
この車は新車から7年目の車両だったんですが、他にサビはあるもののそれほどまでではありません。
特にひどいのがこの部分と右側の同じ部分になります(右はまだマシだったため今回は修理を見送り)
実はこの車両に限らず、同じ型のムーヴで何度も同様の修理をした事があります。
一応メーカーとしては融雪剤の影響という事らしいんですが、逆にこれより古い前の型の車ではそれほどひどくはなりません。
そう考えると鉄板なのか処理なのか溶接なのか理由はハッキリとは分かりませんが、この部分が何らかのサビに弱い原因があるように思いますが・・いかがなものでしょうか。