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1月 162011
 

前編で紹介したekワゴンの続きです

ヒーターコアの目詰まりが無いかを目視で確認します。

また、同時にエアコンのエアコンの温度を調整する、エアミックスを点検します。

これは冷たい風と暖かい風の流れを制御し、室内に送られる空気の暖かさを調整するためものです。

と、簡単言ったもののそれを目視で点検するにはちょと大変ですが・・

CIMG4221.JPG

ダッシュボードやステアリングなどを一式取り外します。

CIMG4229.JPG

中央に見えるのがエアコンユニット(ヒーターユニット)です。

こちらが取り外したエアコンユニットとヒーターコアです。

CIMG4239.JPG

エアミックスの方は異常無さそうです。

次にヒーターコアですが、それなりにキレイで流れも良さそうです。

CIMG4242.JPG

ん~他に原因は何なんだろうか?悩むところです。

そこで餅は餅屋という事で、三菱のディーラーさんに問い合わせたところ、サーモスタットの開く温度設定を高めのに変えたら良いのでは?とのアドバイス。

確かにサーモスタットの開く温度が高ければ、それだけエンジンとヒーターコアの水温が上がるハズ。

そこで先に交換していた新しいサーモスタットを再び取り外し、設定温度を見てみると・・・

あ!・・・

CIMG4274.JPG
82℃やん(・・ )
この車のサーモスタットの標準設定は88℃です。
部品を注文した者に聞くと、普通に型式などを伝え部品屋から
出してもらったのがコレだったとの事。
このサーモスタットはいわゆる純正品ではなく、社外品でした。
どうやら社外品という事で汎用性があり、形さえ合えば取りつ
けは可能なので、この部品を出してもらったようです。
 
まさか温度設定が間違った部品を出されるとは思わず、
そのまま取り付けたという事です。
 

サーモスタットを88℃の物に交換し、ヒーターの噴出し口

温度を測定。

CIMG4279.JPG
前よりも温度が上がるようになりました。
 
これにて一件落着となったわけですが、この修理の
件で同業者さんから問い合わせがありました。
その業者さんも同じ車でヒーターの効きが弱い
という事でした。
結論から言うと、うちとは別の原因でサーモスタット
の組み付け方向の間違いによるものでした。
解決策は私がわかったのではなく、質問していただいた
業者さん本人が気づかれ、後日報告いただきました。
 
上が間違いで下が正しい組み方。
EKスポーツ 2011.1 002.jpg
EKスポーツ 2011.1 001.jpg
エア抜きのバルブが右側、ヒーターコアへ水が流れる
ホースのつながっている方向に来るのが正しい方向です。
この違いは何かというと、ヒーターコアへ行く通路への
隙間の違いです。
上の写真の組み付けだとサーモスタットの出っ張った部分
が邪魔をし、水の流れを悪くしてしまうようです。
 
これだけの事でヒーターの効きが弱くなるなんて
思わないですよね。
修理の事を相談してもらったのにも関わらず、
逆に修理のアドバイスをいただき有難い事です。
今回の事で同じ自動車修理に関わる者同士で、
こういう情報交換の輪が広がればと感じた一件でした。

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