京都北部地域与謝野町の車屋さん安田自動車。車の販売・車検・故障修理・鈑金塗装・保険他、車に関する小さな事から大きな事まで確かな技術と親身な対応でお客様のカーライフをサポートいたします!
2月 032011
 

車検で入庫したスズキH16年式MRワゴン(MF21S)K6Aエンジンの車ですが、エンジンを始動ししばらくすると、オイルの警告灯がうっすらと点灯。

さらにエンジン内からガラガラと音が・・・

オイル量を確認すると、数ヶ月前にスタンドで交換済みで、量もあるようです。

普通ならオイルがあれば大丈夫なハズですが、これはおかしい。

そこでオイルキャップを開け、ヘッドカバー内をのぞいてみると、オイルのスラッジ(ヤニのような汚れ)がビッシリ。

どうやら長年にわたりオイル交換を怠っておられたようです。

そのため、オイルの通路がスラッジで塞がり、必要なところまでオイルが循環しない状態となっているようです。

ついにはオイル切れを起こし異音を出しているようです。

 

次にエンジン下のオイルを吸い上げる部分にあたるオイルパンをめくってみることにしました。

すると・・・

CIMG4346.JPG

わお~!

やっぱりというか、予想通りというか、ストレーナー(オイルこし網)から何から何までスラッジでビッシリ。

オイルパンもこの有様。

CIMG4351.JPG

オイルストレーナーは茶こしのいような物で、オイルを吸い上げる時に、大きなゴミを吸わないようにする網ですが・・・

完全に詰まっちゃってますね(汗)

CIMG4352.JPG

これではオイルも吸えません

正常な状態はコレです

CIMG4353.JPG

という事で(どうゆう事?)エンジンを乗せ替える事となりました。

これだけスラッジがひどく、すでに異音が出てます。

たとえ、故障箇所を直せたとしても、エンジン全体をキレイにするのは不可能では無いにせよ時間とコストがかかりすぎます。

こうなると人間で言う移植になりますね。

こちらの車の場合は数多く出回っている車のスズキのエンジンだけあって、すぐにドナーが見つかりました。

乗せ代え作業は別の記事で紹介します。


このお客様ですが、前回の車検の時からオイルメンテが悪いのが分かっていたため、オイル交換の方をもう少しマメにしていただくようお願いしていました。

不景気という事もあり、すこしでも出費をおさえたいという気持ちも良く分かります。

オイル交換をすすめても「まだ大丈夫だから交換しない」というお客さんもおられます。

しかし、結果こういう故障を引き起こし大きな出費となりました。

私たち整備士は断られても訴えを強くするべきなのか、果たしてお客様の自己責任で済ますのか・・悩むところです。

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