走行距離が10万キロに近づいたので、スパークプラグを交換してほしいとの事で入庫したのが、日産ウイングロードのY12型。
エンジンは1500ccのHR15DE型です。
このエンジンで使用されているプラグは、いわゆるプラチナ(白金)プラグでロングライフ設計のため、基本的にメンテナンスフリー(無交換)となっています。
さっそくスパークプラグを外そうとエンジンを確認すると、プラグが取り付けてあるプラグホールが、黒い樹脂製のインテークマニホールドでスッポリおおわれているではありませんか。
どう見ても隙間からプラグを外せそうにはありません。
やはりインテークマニホールドを取り外すしか無さそうです。
まずはエアクリーナーダクトを取り外します。
次にスロットルボディを取り外します。
本来ならスロットルボディとマニホールドを一体で取り外せればいいのですが、スロットルボディを先に取り外さないと、マニホールドを固定してあるネジが取り外せない構造になっているようです。
エンジンブロックとマニホールドを取り付けてあるネジをすべて取り外し、マニホールドが外れました。
これでようやくプラグが取りは外せます。
いよいよプラグを取り外しとなる訳ですが、いざプラグレンチを差し込むと手ごたえがありません。
おかしいと思い新品のプラグを確認してみると、プラグを緩める六角のサイズが通常のプラグレンチのサイズより小さいではありませんか。
こんなサイズのプラグを見たのは初めだったので工具が無い・・・。
と思っていたんですが、そういえば以前に特殊なサイズのプラグがあるよ、と工具屋さんに言われた事を思い出しました。
もしかして!と思い工具箱を探すと・・・
ありました!
ちなみにサイズは14です。通常のは16ですね。
こちらが交換したプラグで、右が新品、左が古いほうです。
さすがメンテナンスフリーの白金プラグ。
両極に白金チップが入っていて、10万キロ走ってもほとんど電極の磨耗がありませんね。
これなら交換しなくていいというのもうなずけます。
そのためプラグを交換するのにマニホールドを外すという手間がかかる構造も、基本的にはプラグは触らなくて良い、というメーカーの考えによるものと納得しました。
ただ、メカニックとしてはエンジン不調などのトラブルの場合、点検が困るだろうなぁ、とも思いますけどね。
プラグ清掃しようと思ったけど…
オヤジの車リバティのプラグを以前外してみたらこんな感じで