ダイハツミラパワーウィンドウ動かず故障修理
平成12年式のダイハツミラ(L700系)の運転席パワーウインドウが動かなくなったとの事で入庫。
車両を調べてみると運転席のAUTOのあるスイッチが動きませんでした。
実はこの型のミラやムーブは同じ種類のスイッチを使っていて、同様の不具合が多発。
これまでから何回か修理していたので調べるまでもありませんでした。
修理するには単純にこのスイッチを丸ごと交換すれば直るわけなのですが、問題はこのスイッチの値段です。
部品だけで18000円ほどします。
そこで分解して修理が出来ないか試みた事があったのですが、スイッチを動かすと力のかかるプラスチック部分が破損しているため、接着などでの修理が出来ませんでした。
仕方が無いので中古を探すも需要が多くて在庫が無く、その時はやむなく新品で対応しました。
金額の事などをお客様に問い合わせてみると、この車にあと何年乗るか解らないとの事です。
そこで今回は半応急的に別のスイッチを利用して運転席のパワーウインドを動かす修理をすることにしました。
その別のスイッチとは右リヤのウインドスイッチです。
右のリヤなら運転席から動かせなくてもそれほど不便は無いはずです。
まずドアの内張りを分解し、配線が見えるようにします。
パワーウインドウ系統の配線図で配線をどうつなぐかをチェック。
この配線図は修理業者が会員になれる整備振興会のインタネットサイトから、ダイハツのメーカー修理書の配線図をダウンロードし印刷したものです。
昔は修理書や配線図をいちいちディーラーに聞いてファックッスなどで送信してもらっていましたが、最近はこうやってネットで見れるようになり便利になりました(ただ閲覧料は有料ですが・・)
スイッチに入っている配線を切断しつなぎ替えます。
黄緑、紫の右リヤウインドスイッチに行く配線を、桃、青赤の運転席ウインドモーターに行く配線につなぎ替えます。
これだけでも右リヤスイッチで運転席のウインドを動かす事ができるようになるのですが、このままでは右リヤドアのスイッチも動かなくなってしまいます。
その対策として右リヤドアの残った配線をアースしておけば右リヤドアに付いているスイッチが使えるようになります。
その理由の説明は省きますがわかる人なら配線図をみればすぐに解ると思います。
これで右リヤのスイッチを使い運転席のガラスの上下が出来るようになりました。
その代わり運転席から右リヤガラスの操作が出来なくなったのと、あとオートもありませんね。
これが問題のスイッチ部品です。
あまりにも故障台数と使用車両が多いため、安い価格設定の新品社外品まで出回っているようですが、純正補給品も価格を考えてもらいたいものですね。
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