整備させていただいたのは、フォルクスワーゲンゴルフでもゴルフプラスという珍しい車です。
ゴルフより少し大きめで排気量も2000ccあります。
タイミングベルトはこの奥、カバーの中に隠れていて見えません。 周りの補器類を取り外し、エンジンが落ちないよう支えながらエンジンマウントを取り外します。
するとタイミングカバーが良く見えるようになりました。
さてここまでは順調でしたがここで難題が。
エンジンマウントのエンジン側のステーが、タイミングカバーに突き刺さってるではありませんか。
どうかんがえてもステーを外さないとカバーは取れず、逆にカバーを取らないとステーは取れず、さあどうする?(笑) 答えははステーとカバーを同時に外して取るでした(笑)
写真の状態では穴からステーの足がカバーより抜けてますが、ここからが感単に抜けませんでした。
エンジンを通常のエンジンの高さより高く持ち上げフレームとの隙間をなるべく空け、そこからは知恵の輪状態。
俺に取れないものは無い~とばかりにハンドパワー(古っ!)で何とか取り外し、タイミングベルトを拝むことができました。
ありがたや~(笑)
これが取り外したタイミングカバー。
国産メーカーなら普通は穴の位置から上下2分割にして分解できるようになってますよ!(怒)
こちらがタイミングベルトを押さえている、アイドラプーリーとテンショナープーリ。
アイドラプーリーを取り外しました。2~3千円ぐらい?
普通ならベルトと同時交換するのですが、この部品の値段を聞いてビックリ。
こ・ん・な・も・の(失礼)が10500円!
こっちが肝心のタイミングベルトですがこっちが10800円。
ベルトとほとんど変わらんし(汗)
しかもプーリーはさらにもう一個あるし、テンショナープーリーも変えたら部品代だけで5万!
あー国産車なら半値以下で済むわ。
たぶん空輸してきたので、燃料サーチャージ料金も含まれての値段に違いない。というかそう思いたい。
ベアリングとアイドラプーリーのガタやベアリングの異音などが無いか入念に点検したところ今の所は大丈夫そう!
あとはお客様と要相談です。
相談もでき、こんどは組み付けに入る訳ですが、やはりあのカバーとマウントステーに手こずりながらも整備完了となりました。
昔の国産FF車でもタイミングカバーが取れん!と言う難車をこなしてきた経験がここで生きようとは。
今の国産車はタイミングチェーンになってるので残念ながらその経験を生かす機会が少なくなってきてるのが寂しいこの頃です。
それにしても輸入車の部品はあいかわらず高いと痛感。
これでは外車は好きだけでは乗れないですよね。
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