エンジンのチェックランプが点灯し、変速がローギアから変速しなくなったとの事で入庫した、平成11年式日産プリメーラ(WQP11型)のハイパーCVTの車。
近所を走るぐらいでは大丈夫だが、1時間程度走ると症状が出るとの事。
まずいつものように診断機でコンピューターの異常データをチェック。
結果は車速センサーの異常との表示。
車速センサーの故障でエンジンチェックランプ点灯、フェイルセーフ状態となり変速を制限している状態になったと推測。
色々調べると、この年式あたりのハイパーCVTはトラブルが結構あるようで、最悪はミッション交換した人もいるようです。
そのため、もしかしたらこれだけで済まない可能性も考えられました。
そこでお客様に確認し、まず手始めとして車速センサーを交換させていただき様子を見てもらう事にしました。
部品を交換後納車ししばらくすると、お客様から電話が・・「また前と同じようになった!」
ん~やはり一筋縄ではいかないようだ・・
そこで再度診断機でコンピューターをチェック。
すると今度は入力プーリー回転信号の異常が出てます。
なるほど。
CVTには変速するために2つのプーリーに金属ベルトをかけ、そのプーリー径を変化させる事で無断変速を行なっています。
そのためプーリー回転を監視するセンサーは非常に重要です。
こいつがちゃんと仕事しないと当然変速出来ません。
そこでミッション上部に取り付けてある、セカンダリプーリーセンサーを交換。
部品の機能的にはエンジンのカム角やABSのセンサーと似た様な物ですね。
祈る気持ちでこのセンサーを交換後、車両を納車し様子をみてもらう事に・・
数日後、お客様より「遠出したけど大丈夫だったよ。」との事
もしこれでダメならミッション本体か?という最悪の事態を免れお客様も、また私自身もホッとした一件でした。
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