トヨタ新型ポルテ試乗レビュー
今回ご紹介するのは、トヨタの新型ポルテ。
今回のフルモデルチェンジでポルトの2代目となりどう変わったのか?気になる点をチェックしました。
ポルテと言えばやはり大きく開く助手席側スライドドア。
こちらは先代から当然引き継がれています。
先代ポルテが出た時には、助手席側が大型のスライドドア一枚しかないという発想に驚かされました。
この車をきっかけに、センターピラーレス化されたスライドドアを持つ、ラウムやアイシスへと派生し、またトヨタの傘下であるダイハツのタントへも大きく影響を与えました。
当然今回モデルチェンジしたポルテにも大型スライドドアは引き継がれています。
と言うより、スライドドアに関してはほぼ前のポルテと同じと言っても良いほど変わった部分が見当たりません。
助手席シートを前にスライドすればリア席に広大な空間が広がります。
助手席を倒せば簡単にテーブルにもなります。
便利な大型スライドドアの弱点とは?
ところでリア席への乗り降りに関してですが、ポルテのカタログにはこのような写真で説明してあります。
これを見るといかにも簡単にリア席へ子供が乗り降り出来るように見えますね。
しかし実際に写真の状態にするには、助手席を前方へスライドしないといけません。
実はこの助手席を前方へスライドするのがちょっと難有りなのです。
スライドするにはシート横のレバーを引き、シートを前に押すだけ何なんですが、そのシートが結構重くて片手で軽くスライドとはいきません。
大人ならともかく小さい子供やお年寄りさんには簡単にとはいきません。
あとお母さんが赤ちゃんを片手で抱っこした状態でシートをスライドさせるのも一苦労です。
シートが重い理由は、助手席シートにピラーレスの代償として、シートベルト機構が組み込まれ、そのためシートを頑丈にしないといけなかったからです。
では、助手席をスライドせずに後席に乗り降り出来るのか?
助手席足元はこんな感じで窮屈の無い程度のスペース確保した状態でリア席へのスペースはどうかというと・・
こんな感じです。
小さい子供なら隙間からなんとか乗り降りできますが、お年寄りさんには無理そう。
ポルテに関して先代の時、個人的にもったいないなぁと思っていたのはこの部分だったんですが、今回もこれに関しては改善されておらずちょっと残念。
せっかくスイッチ一つで運転席から助手席のドアが開閉出来るのに、リアシートを前にスライドするため助手席側に回らなければいけないなんて、面倒くさいですよね。
あくまで推測ですが、これに関してはメーカーさんもわかっちゃいるけど変えられなかったのだと思います。
ではスライドドアの開閉口をさらに広くすれば良かったのに、と思うのはこちらの都合で、メーカーさんとすれば衝突基準やボディー剛性、スライドドア全開時のヒンジ後端の限界などしたくても出来ない事情があったと思われます。
そこでトヨタが考えた奥の手とは?
>>(2)へ続く
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