京都北部地域与謝野町の車屋さん安田自動車。車の販売・車検・故障修理・鈑金塗装・保険他、車に関する小さな事から大きな事まで確かな技術と親身な対応でお客様のカーライフをサポートいたします!
7月 212012
 

入庫したのは日産スカイラインV30型でエンジンはV6の2500ccです。

症状は加速してもエンジン回転数が3000rpmぐらいまでしか上がらなくなっていました。

アイドリングや3000rpmまでの吹け上がり具合には問題が無いようです。

推測するにエンジンコンピュータが、何かの異常を検知し、フェールセーフ(安全機構)のため、わざと回転数を上げないよう制御しているようです。

そこでさっそく外部診断機を接続し異常が無いか確認。

 

すると「スワールコントロールソレノイド」の異常という、あまり聞きなれない部品の名称が出てきました。

DSC_1829.jpg

スワールコントロールを調べてみると、低燃費を狙い薄い燃料でもエンジンを回せるリーンバーンエンジンに使われている機構で、強い旋回流を発生させ点火しやすい状態にするようです。

スワールコントロール自体はアクチュエーターで動作し、アクチュエーターのバキュームを電気的に制御するのが、スワールコントロールソレノイドバルブという部品になります。

説明が長くなりましたが、この部品自体は単純な物で、入ってきたバキューム(負圧)を通すか大気圧を通すかを切り替えてるだけなので、このような部品は他にもさまざまな用途で使われています。

 

DSC_1831.jpg

ソレノイドの場所はエンジンのタイミングカバーの前にあり、写真では2つソレノイドが見えますが、タイミングカバー側がスワールコントロールを制御するソレノイドになります。

 

DSC_1837.jpg

外した部品がこちら。

大気圧、負圧の入り口が2つに、アクチュエーターに行く出口が一つの単純な部品です。

 

ソレノイドバルブを交換、あとついでにこのエンジンはカーボンが非常に溜まりやすいので、インマニとスロットルボディを清掃しておきました。

その後試運転に出かけ、症状が改善されている事を確認し納車となりました。

 

もし今回の故障がアクチュエーター側の動作異常だった場合は、インテークホールドASSYしか部品供給が無いようで、非常に高額な修理代になっていたかもしれません。

今回はソレノイドの電気的な故障という事で、たまたま診断機で見つけることが出来き、また修理代も安くすみ良かったです。

Sorry, the comment form is closed at this time.