エンジンも新設計で室内スペースに貢献
ボディも新設計ですが、エンジンもこの車に合わせて新設計。
カタログやCMでも大きく取り上げられているように、エンジンルームをコンパクト化。
すなわちエンジンもコンパクト化させているわけです。
正面からはわかりませんが、エンジンを横からのぞいてみるとインテークマニホールドやエキゾーストマニホールドの形状の工夫などにより、前後幅が狭くなってるのがわかりました。
その事によりエンジンルーム幅を小さく出来るわけですね。
こういう部分はさすがエンジンのホンダと言えますし、今回のこの車に対する意気込みが伝わってきます。
あと、メカニックの私としてうれしい誤算は、狭いエンジンルームにも関わらず、エンジン自体の薄さもありエンジンの奥側スペースがある事。
これは整備するものとしてはうれしい限りです。
派手さは無いけど細かい気配りがイイ
左のAピラー付近に何やら怪しいミラーが(笑)
といっても本当に怪しいものでは無く、「サイドビューサポートミラー」なる呼び名が付けられていて、左フロントタイヤあたりをこのミラーで確認が出来ます。
あとリヤの室内側に取り付けて有るハイマウントストップランプ下にミラーがあり、これで後方下部が確認できます
昔ならハッチバックの外に突き出していたリアアンダーミラーの役目ですね。
この車の方式場合は外に見えず、室内に隠れているので外観を損ないません。
カタログではこれらの総称を「ピタ駐ミラー」と呼んでいますが、これを見ながら駐車するのは無理でも、子供などがいないか確認するには大いに役立ちそうです。
私が個人的にすばらしいと思ったのが、こういう安全装置が他社ならカメラとモニターを装備して確認するというのが一般的。
それを昔ながらの「鏡」という、時代遅れと思われがちな手法を使ったところです。
トヨタは安全という大義名分で、強制的にバックモニターを装備した車種を出したり(どう考えてもコストアップ)また他社でもオプション扱いとは言え、4~5万も追加しないと付けれなかったりと本当に安全重視なの?という疑問を感じていました。
それとバックするのにバックモニター(前側)を見ながら下がるより、後ろを向いて鏡を確認する方がバックしやすくないですか?
このN BOXの鏡方式なら、コストはそれほどかかりません。
それなら多少車両価格に添加されても標準装備してもらっても誰も文句は言わないと思います。
みなさんどうでしょうか?でも確かにちょっと不恰好ではありますけどね(笑)
最終的な総括は?
やはり後発という事もあり、他社の車を研究して作られてると思います。
それにも関わらず、リヤシートのスライド機構をあえて選択せず、自社の得意技であるフィット譲りのシートレイアウトを選択するあたりが、やはりホンダ流というべきところでしょうか。
内装はラウンド形状モチーフが多用されソフトな印象
他社のタントやパレットがそうであるように、もちろんこのN BOXも子供のいるファミリー層をターゲットにしていると思います。
ただ、リヤシートや荷室のスペースを考えると、子育て世代より子供が独立した年配のご夫婦とかの方が合うんじゃないかと。
普段は2人乗車が基本ですし、買い物の荷物などリア席に十分置けます。
また、家族に高齢者がおられる場合など、病院などの送り迎えなどで車を使うと思います。
そういった時にはリア席の乗り心地の良いシートと広大なスペースが大きなアドバンテージになると思います。
多彩なシートアレンジや便利な機能も使う人によって価値は変わってきます。
車を選ぶときは目新しい機能にとらわれず、普段の生活を思い浮かべて選ぶのが失敗しないコツですよね。
Sorry, the comment form is closed at this time.