走行中にフロントから音がするという事でお預かりしたのは三菱のeKスポーツで、eKワゴンのスポーツタイプ?の車になります。
試運転をしてみると走行中に唸り音のような音がするので、まず原因はハブベアリングで間違いなさそうです。
そこで左右どちらの車輪側が原因かをつきとめるため、いつものようにリフトアップし車輪を駆動。
左右の車輪からの音を耳でを確認します。
と、その前にタイヤを持ってガタがないかをまず確認。
ありぁ・・右側ガタガタだわ(汗
音を確認するまでもありませんでしたね。
原因の個所が特定できたところで分解に取り掛かります。
こちらが異音の原因のハブベアリングです。
ボールベアリングのボールがバラバラと落ちてきました。
こちらがベアリングが取り外された車両側のハブです。
三菱車の軽のフロントハブはミニキャブとかも同じ方式で、他車さんと違いベアリングが直接ハブに圧入されておらず、ベアリングケースがハブにボルト止めされています。
ですのでハブを脱着せずともハブベアリングを取り外せるので簡単です。と聞けば作業性が良さそうに思えますがところがどっこい(笑
ハブベアリングのインナーレースがドライブシャフト側に残ってしまい、それがまた外すのがカタイっ。
結局それを外すための道具と労力を必要とします。
また部品がベアリングケースとセットなので値段がちょっと高めな事もあり、この方式も一長一短ですね。
今回のようにフロントベアリングが悪くなると、走行中にゴーというよな音やウォンウォン・・というよな唸り音がします。
そのままほっておくと、タイヤの脱落などの大事故につながるか可能性もありますので早期発見が大切ですね。
音は車の故障を察知するための大切なバロメーター。
実は私達メカニックも音で大体の故障原因を予想するんです。
みなさんもお車にお乗りの時、たまにはオーディオの音を消して変な音がしてないかな?と気にして見て下さい。
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