新型ムーヴはダイハツのセンターを奪還するべくデビュー?
今回紹介させていただくのは、昨年12月に発売されたばかりの新型ムーヴ。
ムーヴと言えばダイハツのリーダー格と言っても過言ではない車です、と言うのはちょっと前までの話。今では同じダイハツのタントが26年度売上NO.1を記録するなど、販売台数の勝負では完全に水をあけられていて、長らくセンターの座をを明け渡してしまっている状態。
そのムーヴがこの度フルモデルチェンジをし、再びダイハツ車の中で、そして同カテゴリーの中で復権となるのか?注目のモデルチェンジです。
それでは新型になったムーヴはココが変わった!という所ををチェックしていきたいと思います。
新型ムーヴのデザインはアキバ系?
まずは今回のレビューで使用したのはムーヴの中でもカスタム系となり、フロントマスクはこれまでのカスタム系から比べてもより一層「イカツイ」フロントマスクになっています。
バンパー中央部が大きくブラックアウトされ、カラード化されているのはバンパー両サイドとスポイラーにあたる部分だけ。バンパー単体で見ると、色が付いている部分の面積の方が少ないぐらいです。
中央のグリル部が上から下までつながっているデザインは、今のトレンドでさほど目新しい感じはありませんが、フォグランプの部分まで一体化しているのが目新しいところでしょうか。ヘッドライトをぐるりと取り囲むように光るLED照明も今のトレンドを外していませんよね。
後方のデザインではバックドアのいわゆるプレスラインも複雑で、ゴツゴツした男らしい雰囲気が漂います。このクラスのライバルであるワゴンRのスッとした感じと比べると、明らかにデザインのコンセプトの違いが明確にわかります。
カスタムではないノーマルムーヴもフロントマスクこそ違えど、基本的なデザインは同じです。新型ムーヴのデザインは、個人的には近未メカ的な感じかと思います。
しかしそれによって萌え~とはなりませんが、アキバ系の方はメカも好きだと思います。そういう意味で勝手にアキバ系と位置づけしました(笑)
ムーヴと言えばコレ!というアレが変わった
コレとかアレでよく意味が分かりませんが(笑)歴代ムーヴを象徴するアレが今回は変わりました。
こちらがバックドアの内側ですが、タントから採用されているパネル外側も樹脂という構造になっています。
パネルの樹脂化は軽量が一番の目的で、他にフロントフェンダーも樹脂化されています。でもバックパネルが樹脂製になった、と言うのが先に述べた大きな変化ではありません。
皆さんバックドアが開いた写真を見て皆さん何か気づきませんか?そうです。ムーヴといえばバックドアは「横開き」というのが、ムーヴの個性であり特徴でありライバル車との違いであったわけですが、今回の新型からついに跳ね上げ式のバックドア(リアドア)になりました。
初代から続く歴代ムーヴのバックドアは横開きで、これこそがワゴンRとの大きな違いであり、車両後方スペースの狭い場所でもドアが開けれるというのがいいですよ!というのがうたい文句でした。しかしそのような使い方が出来て良かった!という声は実際には少なかったんじゃないでしょうか。むしろ雨の日に横開きだと荷物を積むのに雨除けのひさしにならない、というようなデメリットの方が先行してしまっている感がありました。実際に当社でも新車を選ばれるときに、ムーヴはバックドアが横開きだしなぁ・・という声をいただいた事もあります。
横開きじゃなきゃムーヴじゃない!という方もおられるとは思いますし、横開きこそムーヴのアイデンティティかもしれません。しかし、このこだわりを捨ててまで首位奪還!を目指す意気込み?と感じるのかは別にして(笑)、これまで横開きをつらぬいてきたのは開発者サイドのこだわりに他ならないかと思っています。多分、販売の現場では上開きになって売りやすくなった、と喜んでるぐらいじゃないでしょうか?ダイハツの担当者さん間違ってたらゴメンナサイ。
本物のクルマも将来大きなプラモデルになる日も近い?
リアゲートの樹脂化、そしてフェンダーの樹脂化と車のボディがどんどんとプラスチック化されていると述べましたが、ここまで樹脂製になってくると、本当に将来車は大きなプラモデル化するんじゃないか?と思わせるほどあらゆる部品の樹脂化が進んできています。
そこでちょっと気づいたのが、新型ムーヴのボンネットはスチール(鉄)製のままだという事です。ムーヴより先に発売されたタントがボンネットも樹脂製になっていたのに、それより新しいはずのムーヴが樹脂化されてないのはなぜ?という疑問が。その疑問の答えは後ほど述べるとして、次はインテリアの方について見ていきたいと思います。
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