車検で入庫となったDA64型エブリィバンでしたが、メータ内にあるシートベルト未着装を警告するウォーニングランプが点灯していませんでした。
普通なら真っ先に疑うのがメーター内の球切れなんですが、この車のメーターには電球が入っておらず警告灯もLEDで点灯するようになっているためメーター側には問題が無さそうです。
次に疑うべきはシートベルトのキャッチ部分。
キャッチ部にはシートベルトが差し込まれるとOFF、差し込まれていない状態だとONする接点があります。
ですのでこの配線の断線、または接点不良となると、シートベルトを外しているにも関わらず、シートベルトの警告灯が点灯しなくなります。
まずは配線と接点の導通を調べるため、シートベルトを差し込んだ状態でテスターで導通点検。
結果はやはり導通が有りません。
これでキャッチの不良だと言うことがわかりました。
という事でキャッチを交換・・といければ良かったんですが、部品の値段を調べてビックリ。
ベルトとセットしか部品供給が無く、値段は19,400円なり!
こんな事でお客様に2万円近くの金額を払ってもらうわけにはいきません。
そこでキャッチまでの配線の断線か接点不良かどちらかの原因がある事は分かったので、なんとか修理できないかキャッチを分解してみます。
ケースを二つに割ります。
さらに分解していくと・・
アース側の配線が断線しているのを発見。
これならハンダ付けで修理が可能です。
配線を修理すると導通が回復。
メーターにシートベルト未着装のランプが点灯するのを確認し修理完了。
今回は配線の断線という単純な故障で修理できましたが、もしもキャッチの機構自体が破損すると、それこそ高額な出費になる可能性も・・・
こんなもんシートベルト本体とキャッチがセットでは無く、別々で部品供給があれば問題ないのになぁ、と思う一件でした。
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