新型ワゴンRにハイブリッドモデル登場
2014年8月25日、スズキより新型ワゴンRが発売されました。
その目玉として登場したのが、S-エネチャージというモーターアシスト機能を持たせた新システム。
モーターアシストと言われると、真っ先に思いつくのがハイブリッドですよね。
しかしこのS-エネチャージは、トヨタのプリウスなどのハイブリッドシステムのような、モーターのみで駆動できる程の大きなモーターやバッテリーはありません。
充電器であるオルタネーターにモーター機能を持たせて、それでエンジンをアシストするという、いわゆる簡易ハイブリッドシステムです。
この簡易ハイブリッドシステムに関しては、先にニッサンがセレナでSハイブリッドとして採用しています。
ちなみにカタログでは「ハイブリッド」との明記は全く無く、モーターアシストとの表現に留まっています。
販売店に配られていた事前の予告パンフにはハイブリッドとうたってあったハズなんですが・・
実際に配られたカタログには「ハイブリッド」の文字が消えていました。
実はこれには色々と大人の事情があったそうです。
その事情は後程にして、とりあえず走ってみましょうか!
モーターアシストが生み出す効果は?
今回 試乗したのはワゴンRの通常モデルでは無く、スティングレーでした。
スティングレーのターボモデル以外は、標準でS-エネチャージ(ハイブリッド)になるので、外観は違えど中身は通常仕様のワゴンRのS-エネチャージと同じになります。
お世話になってるスズキ販売店さんの担当営業マンが、発売日当日に乗ってきてくれました。
さっそく車の乗りこむと目につくのが、新しくなったメーター。
右側に見えるのがS-エネチャージ車である証、エネルギーフローインジケーターなる物。
現在モーターアシスト走行なのか、エネルギー回生状態なのかこれをみればわかるようになっています。
他車のハイブリッド車でもおなじみですね。
それではエンジンスタート!ポチっとな(古っ)
さっそく気になるモーターアシストの効果を試したくて、いきなり急加速してみました。
ん~?!バッテリー→タイヤの表示にならないねぇ。何故?
実はバッテリーの容量が少ないとモーターアシストしないそうです(汗
ちょっと走り回ってバッテリーの充電が出来ると、モーターアシストのスタンバイOK!
ゼロ発進でモーターのアシストを体感!
発進して間もなく、約1~2秒ほど、バッテリー→タイヤの表示が出ました!
うお~すごい加速!
とは残念ながらいきませんでしたね。
まぁこの辺は予想通りというか、なんというか。
カタログでアシストモーターの馬力を調べたところ、2.2馬力。
エンジンが52馬力なので、約4%の貢献しかありません。8%消費税にも負けてます(笑
しかしこれだけの貢献度とはいえ、1秒以上(確か)モーターでアシストすれば、ちゃんとハイブリッドシステムとして国土交通省に認められるのです。ハイ。
よく見ればカタログの末尾の諸元表にはちゃんと太字で「ハイブリッドシステム」と書いてありました。
ではなぜに、スズキはハイブリッドと声高らかにうたわないのか?
それは後述するとして、モーターアシストは加速性能をさらに上げるのでは無く、アシスト分はあくまで加速を補うのが目的のよで、その補った分だけ燃料消費量を減らし燃費を向上させるのが目的のようです。
D社との厳しい燃費競争に勝つための、まさに仁義無き戦いですね(汗
このままではS-エネチャージのモーターアシストってメリットはほとんど無いの?って事になりそうですが、モーターアシストにはもう一つの大きな役割があります。
それは何か?続きは後編で。
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