今回の修理はズズキキャリィ―トラックDB52T型4WD、5速ミッションの2速の入りが悪いという事で修理のご依頼をいただきました。
キャリートラックのミッション修理に関しましては、過去にも何度かさせていただいておりまして、今回も同様の修理になります。
過去の記事 キャリィミッション修理
調べたところ、古いジムニー等も同様のミッション形式になるようですね。
まずは4WDなので、いつもいのようにトアンスファケース一体でミッションを下ろします。
ミッションをトランスファ側から分解していきます。
下の写真は5速とリバースギア関連。
さらに分解をすすめてミッションケースが2つ割りになった状態です。
これがメインシャフトでここに12、34速のギアとシンクロ関連があります。
各ベアリングはプーリプラーやプレスなどを使い新品と組み替えます。
こっちがカウンターシャフトで、ケースよりシャフトを抜いてベアリング交換が必要です。
組み付けの時に間違わないよう、ある程度順番に並べておきます。
ちなみにそこそこ回数をこなすと、同じミッションなら修理書が無くても大体出来るようになります。
こちらが問題の2速シンクロ部です。
写真では分かりにくいですが、金色のシンクロナイザリングの切り欠き部が摩耗してました。
こちらがメインシャフト、カウンターシャフト関連のベアリングです。
こっちがトランスファ関連のベアリング類です。
バラした部品を再度組み付ければ完成!となります。
実は今回の修理のご依頼主様は他県遠方の方で、わざわざお車でご来店いただき、そこからは電車等の公共交通機関でお帰り頂きました。
ご依頼主様からは、修理は当初から長期でゆっくりでいいですよ、と言われていましたが、予定以上にお時間を頂だいたにも関わらずご理解をいただき大変有難かったです。
またお車のお引取り時にも、当店地域は交通の便が悪く不便な地域ですが、電車で遠路お越しいただきありがとうございました。